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【2022年】MacBookProやiMacのSSD/HDD、FusionDriveを消去する方法


いつの間にか、ディスクユーティリティから「データの消去」オプションが消えているじゃありませんか

先日、以下のような内容で新しいMacを買おうか買うまいかと悩んでいましたが、2022年の初売りでMacBookAir(2020)を購入してしまいました。

メモリは16GB,SSDを1TBにしてデータの母艦だったiMac(2016)とラップトップ(MBP 2016)を1つにまとめる形としました。

新しく届いたMacBookAirを触っていて、ほぼほぼデータ移行は済んだ、と思った時、問題になったのが初期化。データの移設は考えていた以上にうまくいきました。しかしながら、データの初期化が問題となりました。

ディスクの完全消去

以前から新しいMacを手に入れたら、古いMacをヤフオクやラクウル(ソフマップ)に下取りに出していました。リセールバリューが高いのはMacならではです。その際、必ず行っているのがディスクの完全消去。

最近のディスクユーティリティには「削除」のオプションが存在しない。

Macは標準機能のディスクユーティリティからディスクの完全消去が可能でした。個人的には、これまで米国国防省の7回削除(ディスク全体にランダム数値を7回書き込む)ことを行うようにしていました。

しかしながら最近のMacにはこの機能がないようです。どうやらAPFSというAppleフォーマットが採用された際に、消された機能の様子。それでも、コマンドラインを利用すると実行できましたので、まとめておこうと思います。

Macの初期化方法

まずはApple推奨の手順を実行しましょう

ページが見つかりませんでした

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            </div>
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        <div class="embed-footer">
            <a href="https://support.apple.com" target="_blank">
                <img src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=support.apple.com" alt="" title="ページが見つかりませんでした" class="favicon">
                https://support.apple.com
            </a>
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</div>
  • ファイルをバックアップまたは転送する
  • iTunes からサインアウトする(Catalina以降は不要)
  • iCloud からサインアウトする(忘れていたら、WebからAppleIDでログインし「iCloud>デバイス」から削除でも可能)
  • iMessage からサインアウトする
  • NVRAM をリセットする

「iMessage からサインアウトする」が少々分かりませんでしたが、「メッセージ」アプリ内部にテキストデータや画像が残らないようにする処置なのかもしれません

ここまでやっておけば、続いて、ディスクの削除です。この時、まだMacのデータは削除しないようにしておきましょう

USBデバイス等を利用して外部起動ディスクを作成する

ここ最近のMacOSは「復旧ディスク(リカバリーディスク)」として、再インストール用のOSが格納されています。 ただしそれが元で、 ディスクの消去の際に本体のディスクをアンマウントできない ようです。そのため、まずは外部起動するためのディスクを作ります。

Macの起動ディスクを作成する

少し前までは、起動可能ディスクの公式ヘルプはなかった気がするのですが、いつの間にか用意されていました。便利です。

OSにもよりますが、16GB程度の外付けディスクを用意しましょう。そして macOS をダウンロードする にしたがってOSをダウンロードした後、USBを差し込んで ターミナルで ‘createinstallmedia’ コマンドを使う にしたがって外部起動ディスクを作成します。

macOS の起動可能なインストーラを作成する - Apple サポート (日本)

外付けのドライブやセカンダリボリュームを起動ディスクとして使い、そこから macOS をインストールできます。

外部起動ディスクから起動し、ターミナルを起動する

作成した外部起動ディスク(USB)を端末に差し込み、コマンド+Rを押しながら起動します。おそらくUSBディスクから優先されて起動されます。起動されない場合は、コマンド+Oから起動すると良いかと思います。

復旧用のプロンプトを無視して、ヘッダーメニューから「アプリケーション>ターミナル」を選択します。

ターミナルが起動したら

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diskutil list

を実行してマウントされているディスク一覧を表示します。

おそらく、/dev/disk02:Apple_APFS になっていると思います。こちらを削除します。

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diskutil apfs deleteContainer /dev/disk0s2

次に、HPS+にフォーマットします

1
diskutil eraseDisk JHFS+ "Untitled" /dev/disk0

最後に、削除を実行します

1
diskutil secureErase 2 /dev/disk0

これでディスクが消去されている・・はずですが、MacBookProはどうにも遅い。おそいというか10分程度で止まっている気がしました。

と、ここまで考えて 「ひょっとして削除中にスリープに入っているんじゃ?」 と思い当たりました。

そこで、MacBookProがスリープしないように設定します。

コマンドでMacがスリープしないように設定する

ターミナルから以下のコマンドを実行します。なお、復旧モードではない状態(通常時)もこのコマンドは利用できます。その場合は冒頭に sudo オプションをつける必要があります

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pmset -a disblesleep 1

ステータスを確認する際は

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pmset -g

で確認可能です。

FusionDriveは念の為、HDD部分に対してrandomDiskを実行する

FusionDriveが入っていたiMacはどうにも、randomDiskの実行速度が速すぎました(2時間で7回完了)

そこで、HDDのディスクを指定して書き込みを念の為実行することにしました

まずHDD部分を調べるためにディスクの一覧を確認します

1
diskutil list 

1TBのHDDが /dev/disk1/にあるようです。そこで以下を実行しました。

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diskutil randomDisk 7 /dev/disk1

SSDは消去の概念がHDDと異なるため不要、と言われてはいますが、これで気持ちよく下取りに出すことができるようなりました。