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Synology DS918+を購入した


DropboxやiCloud, Google Driveなど、クラウドストレージサービスの利用が当たり前な今、Synology DS918+を家庭用NASとして導入することにしました。長年利用していたDS411jを買い替え、Synology製品間での新旧モデルでデータの移設をしました。

Synology DS411jの買い替え

iCloud, Google Drive, Dropbox, OneDrive… さまざまなクラウドサービスがありどれを使うかは好き好きですが、無料で利用するには容量が足りなくなりがちだし、好きなだけ利用するには決して高くないランニングコストを支払う必要があるかと思います。
音楽や動画、そして写真など年々デジタルデータになるものは増えているのに、無料で使えるクラウドサービスは容量が小さい。お金払ってもいいけれども使い勝手悪いのはな・・・。という理由で、自宅ではDS411jを長年利用していました。
もちろん、DropboxやEvernoteなどのクラウドサービスも使っていますが、メインの保存先はDS411jとしていました。

DS411jを導入したのは2012年頃。
それまではAmazonで売っている某ファローのNASや自宅サーバをNASにしてきた。
でもすぐに容量がいっぱいになったり、かと言って拡張しやすい自宅サーバ(注:現在も自宅サーバはある)を自作(注:現在も自宅サーバは自作である)することがしんどくなってきて、2012年にNASを導入したのである。
震災以降、消費電力を下げようという意識があったことも一つの要因。
だって当時の電気代、めちゃ高かったんだもの。

当時購入したのはSynologyのDS411j。
それからOSのメジャーアップデート(DSM)が2度ほどあり、いい加減、不便になってきたので買い替えを数年前から検討していました。

一応擁護すると、NASとしての通常利用(Timemachineとしてバックアップを取得したり、AFPやSMBで家庭内でデータをやりとりするなど)は全くもって問題がなかったのです。
ただ、NASの管理画面(Webベース)にログインするとき、スペック上いっぱいいっぱいで画面を表示するのに数分。
下手すると二要素認証に利用しているパスコードを入力→ログイン処理が動いている間にパスコードの有効期限が終わってしまい→結果、ログインできない、ということが稀にあったのですよ。致命的。

また、SynologyのNASはいろいろなことができるということが売りなのです。
が、DS411jのスペックが追いつかず、VPN以外の機能はONにすると管理画面が重すぎて機能をOFFにすることが難しくなるということがあった。
つまり投げ捨てたくなる時があった(笑
(家庭内からSSHでログインできるようにしておいて、動作がおかしかったらコマンドでサービスを停止する、という涙ぐましいことをおこなっていた)

なぜ買い替えを決心したのか。

ここまでの項目が理由とも言えるのですが、なにも1ヶ月2ヶ月の間で決めたことではないのです。
この現象が特に顕著になったのはDSM6のリリース。2016年の春頃。1年くらいはだましだまし使っていましたが・・・うーん。となったのが2016年末、2017年ごろからのはず。

つまり2−3年前から買い替えを検討していて、その時の買い替え候補の第一候補にあがたのが、DS416slim(2016年3月発売)でした。

2.5インチのディスクを利用する分、省電力、省スペースなNASであったのですが、購入を検討した際に発売から1年が経過していました。前モデルのDS414slim(2014年発売)と考えると、**「2018年に新しいもDS418slimがでるのではないか?」**という予測を立て、買い替えを見送っていました。
(がこの予想は外れることになる)

Synology Tokyo2019で2019年初頭にDS619slimが発表されたこともあり、発売されたら実物を検討しつつ購入するか、と考えていました。どうせ高いし
少し前の投稿で書いた通り、発表から発売までにモデルチェンジしていたこと、
さらには、2年前ならいざ知らず、2019年春の段階で2.5インチのHDD、SSDの価格が思っていたほど下がっておらず、
2.5インチのHDDの容量も頭打ちになっていたことから、DS419slimの買い替えを見送りました。(さらに数ヶ月後にDS620slimなんてのもでて、えええーという・・・)

ちょうど、DS411jに積んでいたHDDのうち、4本中2本が時折NASから見失われていてMK5(マジで壊れる5秒前)と言えるくらいには障害の可能性が高まってきたので、ディスクの入れ替えを機に買い替えをしようかと思い始めたのです。

考え始めたのが7月中旬になっていましたが、旧モデルでもよいので現状のスペックがどうなっているのかをサイトで確かめようとしたところ、「夏ボーナスキャンペーン」というキャンペーンが始まっていたことに気がつきました。

そこそこ長く使っているが、Synologyでそのようなキャッシュバックキャンペーンはこれまであまりなかったはず・・・。
発売から1年がたち若干金額がこなれてきた端末で、キャッシュバックがあることから、買い替えをしても良いかと考えたのです。

Synology DS918+への買い替えと、インプレッション

7年越しに変えたということもあるし、Jシリーズから、Plusシリーズに変えたこともあって、正直比較にならない。めちゃ早い

単純なスペックとしては、
たとえばCPU一つにとっても1.2GHz CPU → 1.4GHz CPU(Quad Core)
単純に計算すると、 (1.4*4)/1.2 = 4.6 倍。32bit → 64bit

さらにメモリが128MBから2048MBになっているので作業領域が16倍。
(というか128Mだったのか・・・。)

まぁ比較になりませんよね。とりあえずめちゃ早い。快適。

Synology DS411j から Synology DS918+ へのディスクの移設

これまで使っていたディスクを(念の為ドライブスロットに入れていた順番はそのままに)装着して、起動したところ、以下の画面が表示されました。

DS411jからDS918+に変更した際の画面

ここら辺はまた今度備忘録的にまとめたいなーと思っていますが、
システム側で勝手にデータをアップグレードしつつ新しい環境で(ユーザIDや権限など)を含んでデータ移行してくれるのは楽だなーという一言に尽きます。

あとは特に何も考えずGUIに沿ってクリックしていっただけで移行が完了しました。

ふぃー。やれやれとおもって壊れかけていたディスクを新しいものに入れ替えてRAIDの再構築を待つことにしたのです。

(が、この時は自宅サーバから接続できていないということに気がついていなかったのである。続く。