Googleのアカウントセキュリティ強化でDSMからのメール送信が失敗していた

ふとSynologyにログインしてログを見ていたら、定期的にシステムエラーが出ていることに気がついた。見たところ、Googleの認証周りでエラーが出ているようである。

定期的に 535 5.7.8 https://support.google.com/mail/?p=BadCredentials <乱数> - gsmtp というものが出ていた。

Bad Credentialsなのだから、セッションか何かが切れてしまってSMTPサーバ接続が失敗しているのだろう、と考え、Gmail SMTPサーバーを使用して DSM 用のメールを送信する方法を再確認して、設定をしなおした後、テストメールを送信しても、再びBadCredencialsとなる。

よくよく読んでみると、上記のSynologyのサイトにも、「 2022年5月30日以降、Googleはユーザー名とパスワードのみを使用してGoogleアカウントにサインインするように要求するサードパーティのアプリやデバイスの使用をサポートしません。 」と記載があった。

そういえば、アプリ専用のトークンやパスワード認証があったなぁ、とアカウントセンターに移動して、アプリパスワードを設定することが必要だった。

Googleアカウントのアカウントセンターからアプリパスワードを発行する

普段気にすることが全然ないが、Googleアカウントの名前や連絡先、セキュリティ設定やログイン履歴を設定、確認することができるのがアカウントセンター。

この画面上部の「Google アカウントを検索」欄から 「アプリ パスワード」(半角スペースを開けることが重要!)と検索すると、アプリ専用のパスワードを発行することが可能。

何のアプリで利用しているかがわかるような名称をセットして「アプリ パスワードを生成」すればランダムな16桁のパスワードが出力される。

この値をDSMのGmailアカウントのパスワード欄に登録すれば良いわけだ。

DSMでのGmailアカウントの設定

Gmail SMTPサーバーを使用して DSM 用のメールを送信する方法を参考にセットアップを済ませると、DSM上で、設定内容が

「カスタム SMTPサーバ」と勝手に切り替わっているはずだ。この中の「パスワード」の中身のみ先ほど設定した「アプリ パスワード」で上書きして「適用」を押せば良い。

「適用」後に「テストメールを送信」してみて、問題なくメールが送信されれば設定が完了したこととなる。

ところで、2022年5月30日からというので、1年近く、通知の失敗をしていたようであるので、今後は気にかけてあげるとしよう・・・。