目次

USB Type-C 時代に考えるKVMスイッチの導入


KVMスイッチという単語を知っているだろうか。

Keyboard Video Mouseスイッチの略で、CPU切替だとか、コンソールスイッチだとかとも呼ばれていたと思う。インターネット老人会に片足を踏み込んでいればきっと使ったことがあるに違いない。 インフラ屋さんならサーバールームで触っているかもしれない。Ctrlの2連打とかScreen2連打とかでキーボード、ディスプレイ、マウスはそのままに、端末を切り替えられるPC周辺機器の一つです。

昔、自作端末が何台かあった時には、PS/2キーボード(PS2ではない。PS/2という紫端子である)やPS/2マウス(緑色)をくっつけて、VGAディスプレイに対してCtrl2連打で端末切り替えを行なっていた。

そんなKVMスイッチ、おそらく家庭用ではもうほとんど使われていないと思う。少なくとも自分も、この10年近く、ほとんど触ることがなかった。

1つのディスプレイを複数の端末で利用することは地味にめんどくさい。

この3年ほど、騙し騙し、1つのディスプレイ、1つのキーボード、1つのマウスを切り替えて使っていたが、結構痒いというか、ふとした時にめんどくさいと感じるようになってしまった。 それはDeft Proで親指一つでBluetoothとUSBを切り替えて端末を切り替える時だったり、Keychron K8 ProのBluetooth切り替えだったり、HDMIとType-Cを切り替えてゲームとPCの画面を切り替えたりするふとした場合にちょいちょいめんどくさい。めんどくさいが、あえて変える必要もない、といった具合なわけです。

家庭用、仕事用のMacでキーボード、マウス(トラックボール)を切り替えたい。そんなシンプルなことのために毎回めんどくさいことをするのは、と思いつつようやく腰を上げたわけです。

ちなみに現在の状況はこんな感じ

2023.02.21時点の結線図

2023.02.21時点の結線図

があり、主に、IntelMacとM1Macとの間でUSB-Cケーブルを繋ぎかえることでDeftとディスプレイの表示内容の切り替えを、そしてその後KeychoronのBluetooth切り替えをして入力切り替えをしている。地味に辛い。

さらにゲームをする時には、ディスプレイ本体の入力設定を変えて、Type-C <–> HDMI の切り替えをしないとならない。これがまた地味に辛い。

キーボード、マウス、ディスプレイを複数の端末間で切り替えるKVMスイッチ

そこでKVMスイッチの存在をふと思い出したわけである。今時なので、個数は少なくともType-Cに対応しているものがきっとあるはず、とかんがえたところそこそこあった

そこでまず今回考えるポイントを整理して端末を選定することにした。

重視するのは以下の通り

  • Type-Cで給電できること。
    • 65Wあると良い。重い処理をしなければ45WでもIntelMBPは耐えられる
  • 可能ならType-C一本でPC本体と接続すること。
    • USB-Aで本体とは接続しないこと。
  • HDMI出力対応していること
    • デュアルモニターは考えない
  • キーボード、マウスとの接続はUSB-A,USB-Cにこだわらない
  • バスパワー駆動であること
  • 可能な限りコストを抑えられること

と、ここまで絞り込むと案外少なくなってしまい、実質的にこの一択になってしまった。全く持って聞いたことないメーカーだが、深圳あたりのメーカーのようだ。物は試しとまずは購入して、届いたら使ってみようと思う。