Windows10の仮想マシンが 「一般的なシステム エラーが発生しました」が表示され起動できなかった
ESXi6.0.0環境で稼働していたいくつかの仮想マシンは、iSCSI上に構築していた。
先日作成したESXi7で稼働させるために、まずはESXi6環境でパワーオフし、ESXi7でパワーオンできることを確認後、マウント解除をしていた。
ただ、Windows10の仮想マシンだけが、「一般的なシステム エラーが発生しました」が発生して起動できなかった。
構築した際のメモは以下。
[
エラーログ出力内容
ESXiに出力されるイベントログは「一般的なシステム エラーが発生しました」だけで、何が起こっているかわからない。
VMwareのKBもわかりやすいものがあるとは思えなかった。そこで仮想マシンの起動ログを確認することにした。
ログ調査
今回は、特定の仮想マシンが起動しない不具合なので、VMware vSphereの基盤ではなく、仮想マシン側の問題と考えられた。そこで仮想マシン側のログを見ることにする。
SSHの有効化
ログ調査のためにSSHを有効にするESXiはデフォルトでSSHが有効になっていない。セットアップの途中で有効にしていない限り、以下の手法でONにする必要がある。
- vSphere Web Consoleにアクセスする
- ホスト > 管理 > サービス に移動
- 「検索」で「SSH」を検索して表示される「TSM-SSH」を「有効」にする
あとはターミナルを立ち上げ 「SSH root@ESXiのIPアドレス」でアクセスする。
仮想マシンのログ
仮想マシンのログはVMDKファイルと同じ箇所に保存されている。例えば以下のようなパスとなる。
/vmfs/volumes/iSCSI-DATA/HOGE_VM/vmware.log
今回、このログの末尾に以下の文言が記載されていた。
Panic: monitor not available, skipping monitor coredump
まとめ
ディスプレイ周りに原因があるかと思い、数分調査していたが、ログをよくよく読むと、
|
|
といった形で、USBデバイスの初期化中にsignal 11が発生していた。ここでメモリ割り当てが行われていない箇所を参照しようとして、カーネルパニックが起きていた。
ESXi7の環境で、当該の仮想マシンデバイスからUSBデバイスを一度削除して保存し直したところ、起動できるようになった。