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80歳でも使える、Amazon Echo Show 8 とSIMフリールータで作るオンライン帰省システム


80歳超えの祖父母でもテレビ電話が使えるようになった。

2020年初頭からコロナ禍が始まってもう一年。リモートワークやオンライン飲み会など、ITを活用したソーシャルディスタンスが新しい生活様式として我々の生活の中には浸透したと言える。

コロナ禍で実家に帰ってはいないが、月に何度かは実家とFaceTimeを利用して話をしているので、息子にとっては祖父母とはそれなりの頻度で顔を合わせている。

そんな中完全に置いていかれているのが、80を超えた自分の祖父母、息子から見ると曽祖父母たち。カードも持っていなければ、スマホも持っていない。かろうじて携帯電話は持っているがガラケーを使い続けている。

 
さらに息子にとっては「相祖父母との電話はなぜか音しか聞こえない」と納得できない様子。曽祖母としても「(テレビで)よく見るテレビ電話はテレビとは違うのか?」となかなかに(答えが)難しい質問をしてくるので、なんとかできないかと色々と考えていたところが今回の始まり。

用意した機材

  1. MVNO SIM (IIJ みおふぉん ファミリーシェアプラン)
  2. Amazon Echo Show 8
  3. IOデータ WN-CS300FR (SIMフリー4G LTEルータ)

まとめ

結論から言うと、Amazon Echo Show 8を利用したオンライン帰省は、デジタル化の波に置いていかれた曽祖父母にとって有用だった。実際に、毎週末、30分〜1時間、「テレビ電話」をできるようになった。

 

また当初は予定していなかった効果として「写真を一方的に送りつける」こともできるようになった。

 

曽祖父母にとっては、「何もしないでもテレビ電話ができる」「何もしないでも写真が見れる」ということで結構高評価。(なはず)

 

まごちゃんねるを導入しようかと悩んでいたところだったこともあり、この副次効果はありがたかった。(仮に、まごちゃんねるを導入したとして、「テレビのビデオ入力に切り替える」という操作ができないと思うんだよなぁ・・・。「テレビが見れなくなった!」ということになりかねない・・・)

 

以下は導入するにあたって工夫した点や、課題など。

 

工夫した点

端末一式をあらかじめ↓のような二口電源タップに繋げて梱包&届けたことで、「機材の電源入れ忘れ」をなくしておいた。

課題

通信量がなかなかにネック。1時間のテレビ電話で1.5GB程、何もしないでも1日700MB程消費する。

 

今のところは、「使わない時はコンセントを抜く」、祖父母の生活習慣のおかげで通信量が抑えられている。

 

ただしここは、今後始まるIIJの20GBプランに乗り換えることで解決できると考えている。

SIMフリー4G LTEルータ IOデータ WN-CS300FR について

今回のシステムのメイン。インターネット回線。

 

SIMフリーのLTEルータはそうそう数がない。今回、「80歳でも使えるオンライン帰省システム」を考えたきっかけは、このSIMフリールータに出会えたことに他ならない。

 

このSIMフリールータを知るきっかけとなったのは、INTERNET WATCH の記事のこちらの記事

楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT V」回線に最適? アイ・オー「WN-CS300FR」、最新ファームでバンド固定機能が追加 

 リモートワークを含め、多くの作業や手続き、買い物など、オンラインでのやり取りが基本になりつつある。固定回線がない環境で、至急インターネットを使えるようにするには、モバイル回線が最も便利だ。
設定方法についても記載があるのでぜひ確認してもらいたい。
画面ワンクリックで設定完了するほどに設定が楽で、IIJmioでも利用可能である。

 

事前に設定を終わらせた状態で梱包し、「祖父母宅に送りつけて電源を入れてもらうだけで、インターネット環境を構築できる」、と気がつけたところが今回のシステム構築の始まり。

 

以前、中古のiPadmini(SIMモデル)にIIJmioのSIMを指した状態で送りつけて「みてね」やiPadのアプリを使ってもらえないか、そのほかにも、らくらくスマートフォンを利用してもらうなどと色々試してはみたものの、定着せず、諦めが大きかった。

 

そこで、今回は、「電源さえ入れておいてもらえればあとはこちらでリモート操作できる」ことを目指した。

Amazon Echo Show 8

Amazonがセールで定期的に安売りするデバイス。Google NestHubとも迷ったが、決めては「リモート操作できること」。

 

つまり、
Amazon Echo ShowGoogle Nest Hub
(事前設定しておくと)電話を勝手に繋げられる(設定しても)電話に出るためには「OK Google」の呼びかけが必要

この違いがとても大きい。

具体的に言うと、「Amazon Echo Show」が利用できるテレビ電話機能は「呼びかけ」と「コール」の2種類がある。

このうちの「呼びかけ」を利用する。

「呼びかけ」は、勝手に接続、通話開始となり、つなげる先のデバイスで操作をする必要がない。元々は、「複数デバイスを持っていて、例えば、1階にいる人が2階にいる人をよぶ、内線電話がわり」として想定されている、らしい。

デフォルトでOFFになっているので、セットアップ時に忘れずにONにさえすれば良い。

したがって、今回のシステムを構築する流れとしては、

  1. Amazonのセールで安くなったタイミングでAmazon Echo Showを買う
  2. 家に届いたら、IOデータ WN-CS300FR に接続するようにセットアップする
  3. Amazon Alexaアプリから、「呼びかけ」機能をONにする (※Amazon Alexaアプリはセットアップに必要)
  4. 送りつける

だけである。

セットアップに利用するアカウントは自分のアカウントにしてある。全く違う回線、全く違う場所にあっても、Amazon Echo Showは問題なく利用できる。

オプションで、

  1. Echo Showの「ホーム画面」にデフォルトONになっている機能を全てOFFにする(天気や日付、時間の表示など)
  2. 「プライムフォトの表示」を有効にする
  3. 適度に「プライムフォト」アプリに孫の写真を適度にアップしておく(プライム会員でなくても5GBまで利用可能)

これをしておくと、電源が入っている間は、Amazon Echo Show 8 がデジタルフォトスタンドとして機能してくれる。

電源さえ入っていれば、フォトスタンドとして機能してくれるので、リビングにでも置いておいてもらえれば、あとは祖父母の方で、写真を見てくれる。

ここ数年、ずっと欲しかった機能がたった2万円ちょいで構築できた。

ランニングコストについては、元々IIJmioのファミリーシェアプランを利用しており、若干ギリギリだが、範囲内に入っているため無料。
5月から20GBの回線にしたとしても月2000円程度と、ほとんどかからないと言って良い。 来週からは、新生活応援セールが始まるそうなので、1台買い足して実家ー祖父母宅ー自宅をつなげるようにしようかとも思案中。

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