フィニッシュベイビーボックスのメリット・デメリット
フィニッシュベイビーボックスとは
北欧フィンランドでは子供が生まれるのに合わせて、必要なものが箱に詰め合わせて送られるらしい。これを体験できるのがフィニッシュベイビーボックスサービスである。
価格はおよそ6万円と、お試しで買ってみようとは思えない価格ではあるが、第一子の誕生を前に悩み抜いた結果、購入してみました。
忘れないうちに価格に見合ったものだったのかを含めて備忘録代わりに記載しておきます。
結論からいうと、
大満足な一品ではありました。
ただ全く不満点がなかったか、というと、ゼロではなかったのでそれを合わせて記載しておきます。
不満点
まずは、不満点から。
良かった点については、サービスサイト側の口コミ等にも十分に記載があるので、まずは率直な不満点から記載しておきます。
ムーミンセットのぬいぐるみ
ムーミンモデルを購入すると、「おもちゃ」がムーミンシリーズのぬいぐるみの中から1点ランダムに選ばれてついてきます。
ランダムなので、仕方がないことではありますが、うちの場合は、スニフでした。うーん。きみか・・・。
とはいえ、それは親の視点によるエゴでした。ウチの子は7ヶ月ごろからスニフのぬいぐるみ(の特に尻尾)を齧って遊ぶというお気に入りの遊び方を見つけたようです(笑
ベッドにもなるボックスサイズ
生後6ヶ月ごろまで利用できるサイズのボックスベッドということでしたが、我が家の場合は3ヶ月くらいしか利用できませんでした。
あまりに順調に育ちすぎたため、赤ちゃんの成長曲線の上限で育った結果、3ヶ月頃にはボックスの側面に手があたる状態に・・・。
もちろん、段ボール製なので、痛くはないのでしょうが、昼夜かまわず「こつん、こつん」と側面に手で叩いているのを聞くのも忍びなく、早々に赤ちゃん用敷布団を用意することになりました。
ボックスベッドの罠
赤ちゃん用のベッドは、転落事故の可能性が捨てきれない、と考えていたため、ボックスベッド、あるいは敷布団で育てることを考えていました。
今ではすっかりその生活にも馴染んだのですが、生後1ヶ月程度はこのボックスベッドともう一つの要因で赤ちゃんがすぐ泣く、ということが多かったです。
ボックスベッドは床に直置きしていましたが、赤ちゃんを抱っこで寝付かせた後が大変でした。
抱っこで寝かしつけた体制のまま、布団に置くときをイメージしてください。布団だったら、自分が膝立ちになって、横にした赤ちゃんを床に下ろすだけですが、ボックスベッドに寝かしつける場合、膝立ちになりつつ、ボックスの縁(膝立ちすると腰の高さくらい)に触れないようにしながら、横にした赤ちゃんをボックスの中に下ろすのです。これ、姿勢がかなり辛いです。
抱え上げるときも同様で、まだふにゃっふにゃの赤ちゃんを抱き上げる時に、膝立ちから腰をかがめずに床に両手を下ろして赤ちゃんを抱き上げるとか、かなりしんどいです。それも1日に何度も。
ただ、ボックスで仕切られている、というのは初産だった我が家において、横で寝ている時にどんなに(自分達の)寝相が悪くても大丈夫。という安心感もありました。
部屋着
部屋着については、不満点を上回る程の満足感がありましたが、まったくの不満がない、ということでもありませんでしたので、記載。生まれた月により印象が変わると思いますので、あくまで一意見として参考になれば。
ベイビーボックスを購入する時に、(あるいは生まれてから購入した場合)赤ちゃんがいつ生まれるかを申告して、部屋着を選択できます。
およそ1年分の服がついてくるのですが、正直、夏場(6月末〜8月)は夏用のお洋服のほとんどを利用できませんでした。これはもう、北欧、フィンランドの夏と、日本の夏の差というしかありません。
2018年の夏場はエアコンを効かせた室内でも、ユニクロのエアリズムを着せるだけという状態でしたので、しっかりめに作られているフィンランドの服は少々着せる場所を選ぶかと思います。
ちなみに、北欧モデルということでおよそ日本人の赤ちゃんの体格よりも少しばかり(主に縦方向に)大きめの服となっています。
このこともあり、春、秋、冬モデルは、目安とされている月齢よりも長く利用することができています。
特に冬場は赤ちゃんの体温調節に気をつけなければいけないところですが、暖かそうな服となりますので、重宝するかと思います。
衛生用品
哺乳瓶や、爪切りといった物が入っていましたが正直これらのものは、日本で購入したほうがよかったです。哺乳瓶に関しては、お世話になった産婦人科の指導もあり、我が家では母乳相談室のみ利用する方針を取っていましたので、結局利用はしていないかと。
ただ、今現在公式のサイトをみていると、どうもそれらの衛生用品についての記載がない・・・。どうも個人のブログをみてると内容の見直しがありカットとなった可能性がありそう。
カットされたこれらの衛生用品はほとんど使ってないので(1度も使ってないものも多数)、利用度が低いと判断されたのかもしれません。
よかった点
さて、ここまでの不満は、裏返すと、満足いく製品に対して、ここが今ひとつだった、ということに尽きるのですが、もっとも満足度の高かったのは何と言っても部屋着(洋服)でした。
ムーミンモデルを購入したので、お洋服のほとんどがムーミンなのですが、これが全くと言って被らない。
小さな子供の服って、帰るところ決まってるのですよね。遠出するわけでもないので、うちの場合はユニクロ、西松屋、ベビザラス。
あとは、生まれた時に親戚から送られてきたちょっとよそ行きなブランドお洋服。といった具合で、普段の服は圧倒的にユニクロ、次点ベビザラス。
となるとどうしても病院や遊び場など、同じ月齢の乳幼児があつまるイベントに行くと、まぁかぶるかぶる。上か、下だけがかぶる、ならともかく全身一緒、ペアルックということも、結構あります。
子供連れて遠出できないですし、皆さん同じようば場所で購入していますからね。
で、そんなときに、上か下のどちらか一方をこのベイビーボックスに入ってたお洋服にするだけで、まずかぶることがない。
おまけに日本人の多くが知っているムーミンデザイン、ということで、親バカも入ってますが「うん、うちの子可愛い」となるわけですよ。
一括でものがそろう
出産直前に仕事が忙しくなるタイミングが重なっていたもので、どうしてもあれこれ買いに行くことができないことが予想されました。
ですが、このベイビーボックスには「赤ちゃんに必要なものが入ってる」の言葉通り、追加で用意するものがほとんどありませんでいた。
一番最初にこれを購入して、その後、西松屋なり、ベビザラスなり総合店にいって、あれこれと追加するのが良いかと思います。
関税手続きとそのタイミング
このフィンランドベイビーボックス、日本の税法上、どうしても税関がかかってしまうとのこと。
我が家に輸送されてきたときも、しっかりと税金の郵便振込用紙がついてきていました。
ですが、なんとこのベイビーボックス、税関分を後からキャッシュバックしてくれるのですよね。
しかもこのタイミングがすばらしく、我が家の場合は、ちょうど自宅に着いたその晩に、「そろそろ到着しましたでしょうか?関税分返却手続きの案内です」とメールが届きました。
購入時にこのようなメールが来ていたら忘れていたかもしれませんが、ちょうど配送が完了するのを見計らってのこのメール送信のタイミング、神がかってる!と思いました。
とまぁこの辺りのポイントが個人的にビビビッつと来たのですが、嫁から言わせると「満足度は高い」ということなので、
服だけの通販もあるので、今後も利用したいなぁと思っている次第です。