Synology DS419slim が発売されたが…ちょっとそれおかしくない?
前回の投稿から見事に三日坊主。
いや、毎日聞いてはいるのですよ?聞いてはいるのですが色々とショックな出来事が多くてついつい…。
一番ショックなことはまだ終了していないのでまとめきれないのですが、2番目にショックだったことは待ち望んだNASが発売されたと思ったら、「あれ、なんかちがくね?」ってこと。
Synology DS619slim について
2016年からずっと、Synologyのカンファレンスには毎年欠かさず参加しているのですよ。で、昨年も参加しました。
先月、Synology 2019 at Tokyoに行ったので、メモ。 昨年と違って今年は秋葉原。二年ぶりの秋葉原での開催。会場入りしてまず目に付いたのはスポンサーブースのSONYとOMRON。なぜ体温計のOMRONがNASメーカーの展示会に?と近寄ったところ、UPSを展示していた。 #OMRON #Synology #Synology2019 pic.twitter.com/HfTCTyX47A
— シスターズの奴隷 (@tiggergatolynx) November 8, 2018
数万円で導入できるUPSをオムロンが作っていたり、「VLANを構築できる家庭用 WIFIルーター」かーなどとそれだけで参加した意味が十分あったのですが、2019年発売予定の新製品一覧にあった一つの製品に目が行きました。
続いて新製品。左端にあったのは三年ぶりのslimシリーズ。発売時期未定。このslimシリーズは二年ごとの3月に出ていたため、今年の春先にチェックしていた。ツクモでDS416slimが安売りを始めてたので思わず買いそうになってたのだが、買わずに我慢してよかった。#DS419slim #Synology #Synology2019 pic.twitter.com/yHNVP5MdZs
— シスターズの奴隷 (@tiggergatolynx) November 8, 2018
「ついに来たか!」と言わんばかりの期待度で、すぐさま新製品発売がわかるように公式サイトのRSSをフォローしたりと期待度爆上げで待っていたのです。(途中なんどか心折れてもいましたが笑
6月20日 ニュースリリースで DS419slimが発売
6月20日、ふとRSSフィードを見ているとDS419slimの文字が。
「ついに来たか!」と心ときめかせ、Amazonで探したり、ヨドバシで探したりして価格を見ていたのですが、なんか妙な違和感。なんだこれ、と思ってよくよく調べていたところ、製品名がDS419slim。あれ?
Synologyの製品名称は規則性があり、NASだと
DS + 最大ドライブ数 + 西暦2桁 + シリーズ(無印、J、Plus、slim)
といった形です。製品発表時は DS_6_19slim 。発表されたのは DS_4_19slim 。ドライブ数が減ってる。
ドライブ数が減ることのメリット・デメリット
メリット
最大搭載ドライブ数が減ることに関してのメリット・デメリットはいくつかありますが、DS619slimもといDS419slimにとって致命的だと考えるのは、最大搭載容量の減少。
というのも、このslimシリーズ、最大の特徴は2.5インチ対応のため、HDDなりSSDなりを搭載しても非常にコンパクトかつ軽量、という点。
持ち歩いたりするわけではないし、NASなんざ据え置きなんだから関係ないじゃない、という意見もあるかと思いますが、ふとした時に持ち上げると重すぎて結構辛い。
今利用しているDS411の本体が大体4キロ。HDDが1つ約700g * 4 = 2.8キロ。 つまり7キロ近い鉄の塊を持ち上げることになります。
が、これがDS4**slimシリーズとなると本体重量が約700g。2.5インチHDDも100g程度なわけで、4つ搭載したところで、1.1キロ。その差 **6キロ。**その上場所もとらないとくれば、買い替え候補の第一候補となるわけです。
デメリット
デメリットは先ほども述べた、「最大搭載容量の減少」。
特にここ2,3年のHDDの価格下落は激しく、3.5インチHDDが2TBで6000円台でうっていることもあるなど、大容量のディスクが安く手に入るようになった。2つ以上ディスクが搭載できるなら、NAS専用の高いディスクを購入せずともこういったバルク品で十分かと考えているので、2TB * 4つでRAID組んで6TB。24,000円くらいで組めてしまう。
が、これは3.5インチHDDの話であって、2.5インチHDDというと、2TBで1万円。が、それ以上の容量を考えると、そもそもほとんど流通していない。
2.5インチに求められるのはSSDであって、そのSSDにしても最近はM.2 SSDが主流となりつつある。
NAS専用ディスクなどを探せば2.5インチ HDD 5TB、といったものも流通しているが、20,000円前後してしまう。
その上、2.5インチは3.5インチと比較してR/Wが遅いものが多い。
理由は単純で、回転する円盤が小さいから早くするためにはその分、回転数をあげなくてはいけないためで、そのためには性能の良い小型のモータを搭載しなきゃいけない。そうすると当然価格が跳ね上がる、というわけ。
秦で偉い人が言ってましたよね。なんで小型化する必要があるの?って
小型化することで1つのHDDの価格が3.5インチよりも高く、今後どんどんSSDが増えていく(相対的に2.5インチHDDの需要がなくなっていく)ことが予想される現状では、正直、ディスクあたりの容量を増やすよりも、幾つのディスクを搭載できるか、を重視した方がよいのではないか、と考えていたのです。
10TBのNASにしようとするならDS619slimであれば2TBのSSDを6つ用意(5万くらい)ですが、4つのHDDでやろうとすると5TBを4つで8万くらいになってしまいますからね。
というわけで、なんだかなー。4ドライブならDS418を買った方が絶対いいよなー。でもあと数ヶ月もすると絶対DS420がでるよなー。と思い悩んでいるところです。