家庭用ESXiサーバのハードウェアアップデート(メモリ追加編)
自宅サーバであるESXi6のメモリを8GBから16GBに換装させ、さまざまな仮想マシンを起動できるようにする。ESXiのメモリが増えることで、同時起動できる仮想マシンの台数が増え、効率的に作業が行えるようになる。
1. 家庭用ESXiサーバの更新
2015年11月に構築した家庭用ESXiサーバ(自鯖ESXi)のハードウェアをそろそろ更新しようかと思っている。
以前に構築した環境は以下の通り。
1.1 構成
ハードウェアを更新するにあたり、最低条件は
- IOMMU対応
- Interl製のNICのあるマザーボード(M/B)
- PCI-ExpressもしくはPCIeが存在すること
となる。中でもIOMMU(グラフィックボードなどのPCIカードを仮想マシン側にパススルーする機能)が曲者で、Intelの場合、VT-d対応のCPUとVT-d対応のチップセットを利用したM/Bを用意する必要がある。AMDについては、Bulldozer以降は対応済みのため、比較的最近のものを利用すればだいたい対応している。
Bulldozer 世代以降 (Zen も含む) の AMD 製 CPU は全て対応しています
“OVMFによるPCIパススルー”@Archlinux
昨年末に電源ユニットだけ(7年近く利用したので)換装したため、変える場合は、CPU,メモリ ,M/Bとなるが、予算含めて検討が必要なため、一旦メモリ(RAM)の換装を行うことにした。
なお、電源ユニットの更新の理由としては
- (以前の自作機から利用していたため、)7年以上利用しており耐久性に不安があった
- 電源効率の良いユニットに更新することでランニングコストが下がる
ことがあった。(そういえば電源の更新についてまとめていなかったので今度まとめておこう・・・)
1.2 メモリの換装について
現在の自鯖ESXiのメモリは8GBである。ESXi自体が利用するメモリを加味すると実質7GB程度しか利用できない。
よくメモリオーバーコミットがあるので、仮想マシンと同等のメモリは不要。という話があるが、いわゆる使えるレベルを確保するのであればそれなりのメモリは必要となる。
実際、割り当てとして
- Linux(CentOS) — 開発環境 2GB (dockerやGitbuketなど起動)
- Windows7 – 普段利用 4GB
- Windows10 — 普段利用 4GB(利用するときに起動)
という状況で、使えない、ということはないが、普段利用用途のWindowsを起動するたびに溜まり溜まったWindowsアップデートが動作して起動した後のしばらくは非常に重いことが多々ある。
そこでメモリの換装ができないかをここ1年ほど考えていた。
2. 予算との兼ね合い
自鯖ESXiの最大の敵は予算である。
現状、全くと言って問題がなく稼働しているサーバのハードウェアを一体どのような理由で更新するのか、稟議を通すのか(ただし、家庭内稟議は勝手に決済できるので自制の意味が強い)。
一つの目安として、1万円以下でハードウェアをアップデートできないかを検討していた。
メモリはここ数年、今が一番安い、今が一番安いといわれながら、なかなかどうして高値圏で推移していたのが昨年までの状況。毎回、価格コムで値段を調べては「なかなか安くならないなぁ」とそっと閉じていた。
利用しているDDR3のメモリ(RAM)は一世代前のものなので、需要がなくなれば暴落するだろうという見込みも多少、あった。
2.1 2019年に状況が変わった
2017年、2018年は価格の変動がないに等しかったにも関わらず、状況が激変したのが2019年。
2019年の1月に入った途端、それまでの最安値の12582円から9800円と、を3000円近いメモリの暴落が始まった。
じわじわと数百円ずつ値段が下がっていた結果、4月末には8000円台にのせてきたため、今回メモリの換装を決意した。
というわけで今回のまとめ。
既存の8GB RAMを16GBに換装した。